グローバル企業と資金管理

日経IRフェアで、ハイレックス(7279)とTSテック(7313)の2社が似たような事を言っていて印象に残りました。

 

2社とも経営状態がよい自動車部品メーカーです。ハイレックスはコントロールケーブルの世界トップシェア。TSテックはホンダ車の座席の60%を製造しています。経営状態が良い上に株主還元はほどほどなので、2社とも現預金が貯まっています。

 

現預金の使い道について聞くと、2社とも「海外子会社(特にアメリカ、中国)に利益が多く出て現預金が貯まっている。勝手に日本本社に資金移動して配当原資とすれば、課税負担が増える可能性もあるので、仕組み作りをしている」とのこと。日本本社は国内自動車生産台数減少から製造では利益がでにくくなっている。配当原資を確保するために、海外子会社の利益を配当で戻すのか、ロイヤリティー収入で戻すのか。

 

そんなことをいまになって考えているのか、と驚いてしまいました。自動車メーカーについていく形でグローバル生産には早い時期から取り組んできた自動車部品業界ですが、グローバル財務にはまだまだ距離があるようです。

 

話を聞きながら、グローバルな資金管理が優れた企業としてHOYA(7741)を思い出しました。2003年に財務拠点をオランダに設置。低税率のオランダで資金を一括管理してきました。グローバル企業というとグローバルに工場展開する製造体制に目がいきやすいですが、グローバルな財務や人事体制も必要なんだということを気づきました。

 

ハイレックス、TSテック、ありがとうございました!