長期間勤めた経営陣から交代の効果が出るまでの時間軸

アズワン(7476)は、理化学機器をカタログ販売する最大手企業です。日本中どの研究室にも、アズワンのカタログがおいてあるはずです。

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リーマンショックすら小さな減益で乗り切った優良企業のアズワン、2009年に社長を交代しています。1969年から40年に渡って社長として率いた井内英夫氏から、娘婿の井内卓嗣氏へバトンタッチしました。

 

井内卓嗣氏は2015年3月期にROE目標を含めた意欲的な中期経営計画を発表しました。就任から6年も何をしてたのでしょうか。2011年3月期には銀行に預金するよりマシだからと50億でビルを買ったりしています。この投資、利回り5%程度で本業のROE10%を大きく下回っています。

 

このあたりの背景を会社に聞いてみると、どうやら井内英夫前社長の腹心たちが、心配をしてか新社長のやり方に必ずしも賛同しなかったようです。大株主でもある木村勉氏(2013年3月まで相談役)などの影響が大きかったと想像します。

 

仮に社長が交代しても、取締役など取り巻きが変わったか。新社長がしっかりと人事権を握っているのか。そのあたりも加味しないと、新社長の持ち味がなかなか発揮されないと感じました。前社長が長期勤めて、かつ結果を残したオーナー企業ならではの悩みかもしれません。