調査対象銘柄の探し方(2)
日本の優秀な投資家の保有銘柄の調べ方として、昨日は投資信託の月次報告書をみる方法を紹介しました。
今日は、大量保有報告書の調べ方です。ある投資家が企業の株式の5%以上を取得した場合、5営業日以内に大量保有報告書を提出することが義務付けられています。いったん大量保有報告書を提出すると、その後は持ち分が1%増減するたびに、変更報告書を出す必要があります。
まず、EDINETという金融庁の開示データベースにいきます。
次に、書類検索をクリックします。昨日と同様、ひふみ投信の大量保有報告書を調べてみましょう。提出者はひふみ投信を運用する「レオスキャピタルワークス」、書類は「大量保有報告書」、期間は「過去1年」とします。
ずらずらっと結果が出てきます。。。
一番上の、9月29日に提出されたウェルネット(2428)。先日、私も株主総会に出席しました(ブログはこちら)
のPDFファイルをクリックすると、
このように保有割合が1%減少したことが分かります。直近において、ひふみ投信はウェルネットを売却していたようです。さらに3ページ目を見ると、現在の保有残高が7.78%で、前回の8.96%から減少しています。その下では、日ごとの取引も分かります。
こんなに手の内を明かしていいのか、と思うほどの内容です。例えば、ひふみ投信はウェルネット(2428)の保有残高がまだ8%弱もあるので、しばらくは売り圧力が続きそうという想像ができます。
是非、注目する投資家の取引状況を追跡してみてください。
金融庁のみなさま、ありがとうございます!